個人所有の一戸建てやマンションでは、仲介で売却する方法が一般的ですが、中古アパートなどの収益物件では『買取』という選択肢もメリットの多い売却法です。
買取とは、不動産会社が直接物件を買い取るため、売却活動や交渉の手間を省くことができ、短期間での現金化が可能になります。しかし、買取を選ぶ際には、売却にかかる費用やプロセスをしっかりと把握することが大切です。
本記事では、中古アパートを買取で売却する際に発生する主な費用や具体的な流れ、そして買取業者の選び方について解説します。この記事を読むことで、スムーズかつ安心して中古アパートの売却が進められるでしょう。
また、以下の記事では杉並区で不動産取引におすすめの会社を紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
中古アパート買取のメリットとデメリット
中古アパートの買取は、仲介による売却と異なり、不動産会社が直接物件を買い取る方法です。
いくつかのメリットとデメリットがあり、それぞれを理解することで、自分に合った売却方法を選ぶことができます。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | ・売却スピードの早さ ・売却活動が不要 ・瑕疵担保責任が問われない |
デメリット | ・売却価格が仲介と比べて低くなる傾向 ・買取業者が少ない ・中古アパートによって買い取れない場合もある |
メリット
買取の最大のメリットは売却スピードの早さです。
仲介による売却では、買い手が見つかるまでに数ヶ月かかることもありますが、買取の場合は不動産会社が直接購入するため、最短で数週間以内に売却が完了します。
さらに、買取では売却活動が不要です。
仲介売却では物件の内覧対応や広告掲載、物件を見栄え良くするためのリフォームや清掃が必要になりますが、買取ではこれらの手間が一切発生しません。
加えて、買取では瑕疵担保責任が問われないことが多い点もメリットです。
通常の仲介売却では、引渡し後に物件の隠れた欠陥が発覚した場合、売主が修繕費を負担する責任を負いますが、買取の場合は不動産会社がリスクを引き受けることが一般的です。
これらのメリットを踏まえると、スムーズで安心な売却を求めるオーナーにとって、買取は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
デメリット
中古アパートの買取にはいくつかのデメリットも存在します。
まず仲介に比べて、一般的に買取価格が低くなるという点です。不動産会社は、買取後に利益を出し、物件を再販売する必要があるため、仲介での売却と比べて買取価格は低めに設定されることが多いです。
また、すべての物件が買取の対象となるわけではない点も考慮すべきです。物件の立地や状態、築年数によっては、不動産会社が買取を行わない場合があります。
特に、築年数が古い物件や修繕が必要な物件は、買取を拒否される可能性が高いです。
中古アパート買取にかかる3つの費用
中古アパートの買取を行う際には、いくつかの費用が発生します。
ここでは、代表的な費用である以下3つを解説します。
それぞれ見ていきましょう。
印紙税
印紙税は、売買契約書などの文書に対して課される税金です。不動産の売買契約書には、取引金額に応じて一定額の印紙を貼付することが法律で義務付けられています。
例えば、取引金額が1,000万円から5,000万円の場合、1万円の印紙税が必要です。この印紙税は、売却時に売主が負担するため、売却費用として計上しておくべき重要な項目です。
なお、契約書が複数作成される場合は、そのすべてに印紙税がかかるため注意しておきましょう。
譲渡所得税
譲渡所得税は、物件を売却した際に得た利益に対して課される税金です。譲渡所得税の税率は、保有期間によって異なり、所有期間が5年以内の場合は短期譲渡所得として税率が高く設定されます。
5年以上の場合は長期譲渡所得として、より低い税率が適用されます。
特に利益が大きい場合は、譲渡所得税が高額になる可能性があるため、売却前に税理士などに相談し、正確な税額を確認しておくと良いでしょう。
抵当権抹消費
売却する物件に抵当権が設定されている場合に、その抵当権を抹消するためにかかる費用です。
抵当権とは、住宅ローンなどを組む際に金融機関が物件を担保として設定する権利のことで、売却時にはこの権利を解除する必要があります。
抵当権の抹消は、法務局での手続きが必要となり、登録免許税や司法書士に依頼する場合の報酬が発生します。
中古アパート買取の流れ
中古アパートの買取をスムーズに進めるため、中古アパート買取の一般的な手順について詳しく解説します。
これらのステップを順を追って見ていきましょう。
必要書類の準備
まずは、中古アパートの買取に必要な書類を準備します。
以下の書類が揃っていることで、手続きがスムーズに進むため、事前に確認しておくことが大切です。
- 登記簿謄本
- 固定資産税納税通知書
- 建物図面や間取り図
- 実印および印鑑証明書
書類に不備がある場合や、どの書類が必要か分からない場合は、不動産会社に問い合わせると適切なアドバイスを受けることができます。
不動産会社へ査定依頼
次に、不動産会社に査定を依頼します。
買取を希望する中古アパートの価値を正確に把握するため、信頼できる不動産会社に査定を依頼することが重要です。
査定には、簡易査定(机上査定)と訪問査定の2種類があります。簡易査定はオンラインや電話で行う大まかな評価ですが、訪問査定では実際に物件を確認してもらい、より正確な評価を受けることが可能です。
複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討することをお勧めします。
査定を受ける
査定依頼後、不動産会社の担当者が物件の状態や立地を確認し、査定額を提示します。査定では、物件の広さ、築年数、周辺の環境、また市場動向が評価に影響を与えます。
建物が古い場合でも、修繕や整備を行っていると評価が上がることもあります。
査定額や買取条件の確認
査定額が提示されたら、その額や買取条件を確認します。提示された価格に納得できれば、売買契約に進みますが、条件に疑問や不安がある場合は、不動産会社にしっかり質問しましょう。
また、複数の不動産会社の査定結果を比較することで、より良い条件を見つけられる可能性が高まります。
売買契約の締結
査定額や条件に同意できたら、次は売買契約の締結です。
この段階では、契約内容を慎重に確認し、特に売却価格や支払条件、引き渡し日などの条項をしっかり理解しておくことが重要です。
契約が締結されると、その内容に基づいて買取手続きが進められます。
引き渡しと売却金の受け取り
契約の締結後、物件の引き渡しが行われ、売却金が支払われます。
引き渡しの際には、鍵や必要な書類を渡すと同時に、売却金が契約に従って指定の口座に振り込まれます。この時点で物件の所有権が正式に移り、中古アパートの買取手続きが完了します。
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これまで説明してきた通り、中古アパートの買取には多くのメリットがある一方で、買取価格や条件の検討が重要です。
そこで、信頼できる不動産会社選びが成功のカギとなります。杉並区を中心に東京23区でアパート買取を行っている城西プロパティは、その豊富な専門知識と実績から、おすすめのアパート買取会社です。
城西プロパティは、買取後に物件を分譲住宅として再販するため、土地の価値を重視した査定を行い、物件が古くてもその土地の価値を最大限に評価してくれます。
これにより、築年数や建物の状態に左右されず、土地の魅力を活かした適正な価格での買取が期待できます。これらの理由から、アパートの売却を検討しているオーナーには、城西プロパティの利用をぜひおすすめします。
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まとめ
中古アパートの買取は、物件をスムーズかつ迅速に現金化できる方法として、多くの不動産オーナーにとって魅力的な選択肢です。
買取のメリットには、売却スピードの早さや売却活動の不要さ、そして瑕疵担保責任が問われないという点があり、これらは売主にとって大きな安心感をもたらします。
一方で、買取価格が仲介での売却に比べて低くなる傾向があることや、全ての物件が買取の対象となるわけではないことは、買取を検討する際に考慮すべきデメリットです。
さらに、売却にかかる費用や、売却の流れを事前に理解しておくことで、余計なトラブルを避け、安心して手続きを進めることができます。
この記事を参考に、あなたの物件にとって最適な売却方法を見つけ、安心して中古アパートの買取を進めてください。